◆2021年4月17日(土)
昼前に止んだ大雨と入れ替えに
風がどんどん強くなってきた。
「火口壁稜線での風はどんなもんだろう?」
撤退も考慮にいれ、いつもよりも
スピードアップで高岳を目指すことにした。
■13時35分
砂千里から登山スタート。
いつ来ても荒涼とした景色。
■13時40分
木道を登りきったところにあるケルン。
この時点ではまだ、青空なのだが・・・
高いところから見る砂千里。
中岳火口の煙がもうもうと立ちあがっている。
先を急ぐ。
今日は娘も一緒。ファミリー登山です。
砂千里の高さまで、小さく下る。
火口壁へ向かう。
雨上がりでぬかるむかと思いきや、
かえって地面がしまり歩きやすくなっていたし、
砂埃に悩まされることもなかった。
ガツガツ登る。「部活かっ!」
黄色の目印も細かくつけられていて、
道もはっきりしている。見た目より登りやすい。
砂千里があっという間に小さくなった!
息が切れる…
あともう少し、がんばろう!
■14時10分
火口壁稜線に出た!
チラッと麓が見えて気持ちいい。
標柱の右下から登ってきた。
そして、心配していた風は…
「うわっ!強っ!!」
稜線を吹き抜ける風の威力はスゴイ。
行く手にどんどん雲が迫ってくる。
火口壁稜線の道幅は広く、なだらか。
「幅が狭くて険しい道なら、即撤退だったな」
風と相談しながら、中岳方面へ。
晴れてればさぞかし楽しい登山道だろうなぁ。
■14時30分
中岳山頂に到着したが・・・
「なんも見えん!!」
想像して、心の目で見る・・・泣
■14時35分
中岳から高岳へ向かう。
たまに麓が見える。
手前の黒い岩の塊と、
その向こうに広がる豊かな田畑のコントラストが
阿蘇らしいと思った。
厳しい環境下、植物の種類は少なく、
コイワカンスゲばかり。春に花が咲くんやね。
高岳の最後の登り。
石ころだらけの丸い頂上が徐々に近くなる。
「何か、空が明るいよ!」
「一瞬でいいから!雲よ、切れてくれー」
足元は赤く角が丸い石に変わってきた。
あの棒は、もしや、山頂では?
■14時50分
「肥後の国1592」、高岳頂上に到着!
強風でほぼガス。
雨が降ってないだけマシなのか…?
山頂は私たちともう1組、5人だけだった。
うっすら青空の下に、
うっすらと根子岳が見えたりもした。
■15時00分
味わう雄大な景色もないので、さっさと下山。
荒涼とした火山の中を歩く。
写真には収まりきらない広い空間が続く。
■15時20分
中岳分岐を過ぎた火口壁稜線。
指さす先は・・・!
登りでは雲に包まれていた黒い大地が
そのベールを脱いでいた。
思わず立ち止まって、息を呑む。
今までいくつかの火山に登ったけれど、
阿蘇はなんてダイナミック!
高千穂や三原山あたりとは、スケールが違う!
稜線が遠くまで見える時間が増えてきた。
写真を撮りそこなったけれど、
中岳の噴煙も見えるようになっていた。
「根子岳、日が当たってるやん!」
■15時30分
火口壁稜線から離れ、急な下りに入る。
地形的に風ががくっと弱まった。
足元要注意で下ろう!
砂千里が見えてきたよ!
ちょっとピンボケのイタドリの芽。
右に砂千里への入口を見つつ、少し登る。
登ったところから見渡す景色。
よく「火星」に例えられる風景だ。
火星ってこんななの?
■16時10分
砂千里のケルンから、ラストの木道へ。
巨大な温泉卵。
これだけ、ポツンと砂浜に落ちている。
■16時15分
無事に砂千里登山口に到着。
同時に(娘の)親孝行登山も終了。
どうもありがとね!
せっかくここまで来たので
中岳第1火口を見学するも、
雲と噴煙が合体していて、
なんだかよくわかんない状態・・・
そして、ここで今日一番の強風が…!
「体が〜!まっすぐ歩けないー!」
「ぎゃーーー!寒い~~!!!」
早く下りてきて、良かった~。
帰り道にて。
先月開通した阿蘇大橋のとなりに、
崩落した旧阿蘇大橋が「震災遺構」として
保存されていた。
◆2021年4月18日(日)
一夜明け、本日晴天なり。
限られた時間で阿蘇を再度ドライブする。
青空に仏さまがゆったりと横たわる。
こちらは久住の山塊。
またミヤマキリシマに染まる久住を歩きたいな~
こちらで どうぞ ↓↓↓
【久住山】ミヤマキリシマ満開、山はピンクに染まる(牧の戸→久住山→中岳→坊がつる→長者原) - じぶんの一歩
再びの第1火口。
「昨日と全然違うやん!」と娘。
鉢の内側の地層の露出が荒々しい。
2019年12月、
中岳第1火口付近は立入規制の真っ最中。
これは、ヘリで上空散歩した時の写真。
大迫力の中岳の噴煙。圧倒され、感動した。
こちらで どうぞ ↓↓↓
中岳火口と天草イルカ②!阿蘇上空をヘリ遊覧 - じぶんの一歩
砂千里のケルンにて。
昨日歩いた登山道がクリアに見えていた。
でも、今日の風は昨日よりもさらに強く感じる。
歩くにはちょっとキツそうだな・・・
■今回のコースタイム
【所要時間】2時間40分
(休憩時間 約15分含む)
13:35 砂千里登山口
14:10 火口壁稜線に出る
14:30 中岳(小休憩)
14:35 中岳出発
14:50 高岳(小休憩)
15:00 高岳出発
15:30 火口稜線を下る
16:15 砂千里登山口
■コース上のトイレ
第1火口(仮設トイレ)