◆2020年8月14日(金)
「富士山に登って、山岳の高さを語れ。
大雪山に登って、山岳の大(おおい)さを語れ」
一度は大雪山に登って、その大きさや
広がりを見て見たいなと思っていた。
お盆の後半、札幌滞在4泊5日。
今日は2日目。さあ、大雪山旭岳へ!
■9時30分
どんどん近くなる旭岳。
ワクワクが止まらない。
■9時40分
姿見駅に到着すると、
スタッフの方が散策の注意などを
簡単にレクチャーしてくれた。
今はこんな花々が見られるらしい。
■9時50分
姿見駅を一歩でると
旭岳がどーーーん!
標高約1600mでもうハイマツが!
さすが北海道!
「さあ!出発!!」
コースは山頂ピストンで。
今シーズンは
「頑張らない」登山をしたいと思っている。
今日も時間はたっぷり!
ゆーっくり味わいながら登りたい。
いきなりチングルマ畑!
姿見までなだらかな遊歩道が続く。
あたり一面見事なお花畑!
お花のシーズンはすごくキレイなんやろな~
■10時05分
姿見の池に到着。
すっきり晴れてはいないけれど、
旭岳の雄姿は水面に写っている!
水のある風景はいいなぁ。
ふりかえると姿見駅がちょこんと小さい。
空間の大きさが駅をより小さく見せている。
「なんて広がりなんだろう!」
「来て良かったーーー!」
もうすでに感動!!!
■10時15分
姿見の池から先は登山道。
ここから約630mを一気に登る。
■10時20分
地獄谷の噴気の音がすごい。
硫黄臭もなかなかの濃度。
■10時40分
六合目。
子どもも登る旭岳。
岩礫の中、ちゃんと道ができていた。
登りやすい!
それにしても、ものすごく大きい火口。
そのフチに、
人の背丈を超す岩が転がっている。
「広いよーーー!」
「でっかいよーーー!」
ちっちゃく金庫岩、
その左手になだらかな山頂が見える。
振り返ったところ。
すべりやすい砂礫に変わってきた。
火山らしい登山道。
道のようす、大きくえぐれた火口、
高千穂峰(霧島)によく似てるな。
■11時00分
七合目。
標柱付近で多くの人が休憩していた。
どうしても写真に写り込んでしまうので、
下山時に撮った写真をアップ。
徐々に傾斜が急になってきた。
王冠のようなトムラウシ、
一番右、笠岳のような山容の十勝岳は
もうすぐ雲に隠れそう。
■11時20分
八合目通過。
ここも休憩する人多し。
■11時25分
じわじわ登る。
金庫岩がはっきり見えるようになってきた。
■11時40分
九合目!
どんどん高度感が増していく。
足元のカラフルな石たち。
右手にニセ金庫が現れた。
ここまで来ると傾斜は緩み、
目指す山頂までは、あとわずか。
ニセ金庫を過ぎるとすぐに
本物の金庫岩。
■11時45分
ほんとにまっしかく!
巨大なサイコロみたい。
金庫岩から約8分。
「あーー!見えた!山頂だ!」
■11時55分
旭岳の山頂に到着!
北海道で一番高いところーー!
地獄谷を見下ろす。
姿見の池から一直線に登ってきたのが
よくわかる。
山頂に来ると見える「向こう側の景色」。
こちらは黒岳方面。
黒岳への縦走ルート、歩いてみたいなぁ。
初めての北海道の山。
どの山が見えているのかほとんど分からない。
そこで、近くにいた
とても詳しそうな出で立ちの女性に声をかけ、
山の名前を尋ねてみた。
(それもそのはず、その方は、プライベートで
登っていた登山ガイドさんだった!)
尋ねたこと以上に詳しく教えて下さり、
どうもありがとうございました!
そうこうしているうちに
十勝岳方面はどんどん雲に覆われていく。
「ほんとに広いなー」
この広がりは、
信州や九州の空間とはぜんぜん違う。
いったいどこまで見えているんだろう?
■12時45分
「この山にまた登れる日がくるのかな?」
と思うと名残惜しい山頂。
でも、そろそろ下りないと。
休憩中にみるみる上がってきた雲に向けて、
下山開始。
なんだか飛行機から見る景色のよう・・・
登ってきた道を引き返す。
角度を変えた金庫岩。
■12時55分
九合目通過。
下りは滑りやすい。
運動靴の人は苦戦している。
私もすぐ滑るので用心しながら、
景色を楽しみながら、のろのろ下る。
■13時10分
八合目。
雲に入ったみたい。
■13時20分
七合目通過。
■13時35分
六合目を過ぎると
地獄谷の噴気に迫る。
姿見の池が見えてきた。
■13時55分
姿見の池に到着。
直で姿見駅に行かず、散策コースへ。
左が擂鉢池、右が鏡池。
二つ合わせて夫婦池。
散策コースではたくさんの高山植物を
見ることができた。
駅にあったお花一覧によると
クロウスゴかな?
エゾノマルバシモツケ
ミヤマリンドウ
旭岳ーー!
姿見の池から何ヶ所かで
チングルマの花がまだ咲いていた。
今シーズン初のチングルマのお花!
■14時30分
姿見駅に到着。
今回、旭岳ピストンだったけれど、
大雪山の広さや大きさ、
自然の豊かさに酔いしれた一日だった。
下山後の温泉は、
これまたいい雰囲気の
旭岳温泉湯元湧駒荘で汗を流し
明日からの作戦を考えた。
旭岳でもう大満足してしまったが、
旅はあと3日、残っている。
明日、明後日は大雪山系の天気は今ひとつ。
ならば、明日は移動日にあて、
明後日、「晴れ間あり」の予報がでている
雌阿寒岳へ登りに行こう!
雌阿寒岳。
旭岳を上回る感動の山行となるとは
この時は思いもしなかった。
→雌阿寒岳はこちら!
■今回のコースタイム
【所要時間】約4時間40分
(休憩時間 約1時間含む)
09:50 姿見駅
10:05 姿見の池(休憩)
10:15 姿見の池出発
10:40 六合目
11:00 七合目
11:20 八合目
11:40 九合目
11:45 金庫岩
11:55 旭岳山頂(昼食)
12:45 旭岳山頂出発
13:20 七合目
13:55 姿見の池
14:30 姿見駅
■コース上のトイレ
ロープウェイ山麓駅、姿見駅
■主な費用
大雪山旭岳ロープウエイ 往復2,700円/1人
(通常3,200円のところ割引期間中だった)
■今日の温泉
旭岳温泉湯元湧駒荘 1,000円/1人
・日帰り利用は「神々の湯」
・受付19時まではうれしい
・日本秘湯を守る会の宿
・木のあたたかみのある落ち着いた宿
・泊まってみたい