◆2020年8月1日(土)
今回の燧ヶ岳は
夫婦で山のぼりをはじめて、
ちょうど日本百名山50座目。
テント泊のチャレンジ要素も盛り込んで、
今年の夏山シーズン、ようやくスタート!
■7時40分
御池駐車場出発。
駐車場の車は4割くらいだった。
まずは森の中にのびる木道から。
昨日まで雨が降っていたので
ぬかるみが多いし、
岩もすべりやすい。
一歩一歩段差が高い。
これは疲れそう・・・
今シーズンはまだこれといった山に
登っていないし、
ずしりとくる重い荷物は久しぶり。
この先、バテる予感しかない。
■8時45分
樹林帯からぽーんと広沢田代に出た。
癒しの湿原。
疲れが(一瞬)ふっとんだ。
湿原の主役はキンコウカ。
「きれいだなぁ~」
休憩を兼ねてゆっくりと湿原を通り抜け、
また樹林帯の登りにはいる。
■9時30分
5合目。
振り返ると広沢田代。
淡々と登る。
■9時50分
おっ!
これは熊沢田代が近そうな気配!
樹林をくぐるとすぐに視界が開けた。
「ここも気持ちいいぞーーー!」
湿原の端の高いところに出たので、
熊沢田代が一望できる。
燧の山頂はガスの中。
■9時55分
ちょうど先客が出発し、ベンチが空いた!
ここまで腰を下ろして休める場所が
ほとんどなかったのもあり、
一気に歩いてきてしまった。
早くザックを降ろしたい!
■10時05分
熊沢田代出発。
雲が動き、目指す山頂がお出ましに。
「うーん、もうちょっとあるねぇ・・・」
木道の脇にはキンコウカだけでなく、
ちっちゃいお花もいっぱい。
熊沢田代の端っこまで登ってきた。
振り返ってみる。
ベンチがあったのは中央の大きな地塘の横。
癒しの湿原も、もう終わり。
また樹林帯の歩きがはじまる。
樹林帯に入る手前には
チングルマの群落があった。
■10時25分
6合目を通過。
■10時40分
7合目・・・
だんだんしんどくなってきた・・・
■10時55分
7合目を過ぎると涸れ沢にでた。
約200m。
立ち休憩をはさみながら上を目指す。
涸れ沢を登りきった。
登山道は左へ方向を変える。
なかなかタフな登りが続くなぁ・・・
疲労の色がどんどん濃くなってきた。
■11時10分
熊沢田代、広沢田代、そして御池駐車場を
見下ろすことができるポイントに出た。
「ほぼ一直線!」
「だいぶ登ってきたな~疲れるはずだわ・・・」
■11時10分
8合目。
木の背丈が低くなってきた。
■11時20分
そして悲劇の幕開け、9合目!
9合目を過ぎてしばらく。
悲しいことに
ダンナの足がツリはじめてしまった!
今シーズン初の山登り&重い荷物の負担は
やはり大きかった!
細い登山道の脇に無理やり腰を下ろしては
少し登り、を繰り返す。
どんどんひどくなっていく
足の痛みに耐えかねて
うずくまるダンナを見て、
すれ違ったおじさんが
「痙攣か⁉ 私もよく痙攣するんでね!」と
漢方薬を分けてくれた。
ご親切に、どうもありがとうございました!
まだ残っていたシャクナゲを愛でる余裕もなく
ただただ痛みと戦うダンナであった。
■11時50分
もがきながら、半ば這うようにして、
爼嵓に到着。
山頂からは、ごほうびの尾瀬沼がどーーん!
「やったーーー!」
でも、尾瀬沼の反対側はガスで何も見えない。
夫婦で登り始めてから
百名山50座目の山頂です!
(私は昔の貯金があるから本当は52座目)
ハーフ百名山をもっと喜びあうのかと
思っていたけれど…
今はそれどころではない状態(泣)
ダンナは尾瀬沼の絶景を前に
カチカチにつってしまった足先から腿までを
マッサージしながら
「全部きたっっ」
と何度かうめき声をあげていた・・・
お昼のサンドイッチを食べながら、
足の状態が戻るのと、
尾瀬沼と反対側の雲が切れてくれるのを
待つことにした。
燧ヶ岳の最高峰柴安嵓は
時々雲が晴れるものの、基本、雲の中。
俎嵓から往復すると約40分。
ふたりの今のコンディションだと
もっともっとかかってしまうだろう。
■12時50分
試しに5分程柴安嵓に向かってみた。
私もダンナも疲労が取れきれておらず、
やっぱり何かと不安が募るばかり…
ここは無理せず引き返し、
下山を始めることにした。
←つづく