◆2023年4月15日(土)/3日目
3日目、下山日。
朝からしっかり降っている。
ゆうべもすごい雷雨だったもんな。
鹿児島行きの飛行機は19時発。
さっさと下山して
町で時間をつぶすことにしよう。
■4時30分すぎ
起床。軽い朝食をとる。
■6時05分
高塚小屋を出発。
バイバイ、縄文杉。
■6時40分
夫婦杉。
■6時45分
展望台が見えてきた。今度は何杉?
大王杉でした!
いわれ「大王」の名前がついたとのこと。
中は空洞なんだって。
樹高24.7m・周囲11.1m・推定樹齢3,000年。
どんどん下る。
縄文杉から下は元気な観光客が歩く道とあって
とても整備されていて歩きやすい。
こんな雨の日は助かるな。
登山道が川になりつつある。
傾斜も急になってきた。
雨も強く、雷のおまけつき。
二人とも無口になって怯えながら
歩く時間が続く。
■7時20分
ウィルソン株に着いた。
樹高4m・周囲13.8m・推定樹齢2,000年の切り株。
「おじゃましまーす!」
切り株の中、もう、川になってんじゃん!
(振り返ってみると下山中で、
ウィルソン株前後が一番雨が強かった)
お社にお参りして、例のアレを探す。
「ここじゃない・・・」
「木のふちから見上げてたはず・・・」
ザックが邪魔だし、足元は川だし
ポイント探しがしづらいわ。
「ここだーーー!」
お社の対角付近、幹にへばりつくように
しゃがみこんで撮影。
雨がものすごい勢いで吹き込んでくる。
レンズに雨が直撃だー!!
水中カメラが大活躍しております。
■7時30分
ウィルソン株を後にする。
いよいよ登山道が川になってきた。
渡渉。水かさが増してきてるけれど、
飛石がちゃんと水面から出ていて良かった!
(渡ってから振り返る。左が上流)
「この道で合ってるよね?」
足を止めてよーくみると、正面に小さく
ピンクリボンを発見!
ここはマジで川かと思った。
すごい勢い!
帰宅後調べてみると、この時間帯、
宮之浦地区で約30mm/時間の降雨だった。
「早くトロッコ道に出ないかな・・・」
約10分後、待望の線路がーー!
橋を渡ったところが線路の終点。
■7時55分
大株歩道入口に着いた。
橋を渡り、トイレ休憩。
ダンナは今回、履きやすさを重視して、
年季の入った靴をチョイスした。
そのため、予想通り靴中が浸水・・・
靴下を絞って、靴にたまった水を捨てて
靴下を履き替える。
と、そこに縄文杉日帰りツアーの人たちが
一斉に休憩所に入ってきた。
と同時に、おばさんがなぜか半ギレで、
荷をまとめているダンナをぐいぐい押しのけ、
ベンチの細いスペースに割り込んできた。
せめて一言あればね・・・気分が悪くなった。
■8時20分
気持ちを切り替えて、休憩所を出発。
さっきまで雷雨の中、誰一人会うことなく
心細く歩いていたのに急に雰囲気が一変。
橋の下は濁流です。
雨も小降りになったし、
あとはトロッコ道を歩くだけ。
すんごく気持ちが楽になった。
ポイントと左奥はスイッチバック。
「吽形は台風で倒れてほとんど見えないよ」
とすれ違いのガイドさんに教えてもらった。
よーく見ると下の方にソレっぽい倒木が
あったけれど、それが吽形なのかは定かでない。
実はトロッコ道を傘を差して
歩いてみたかったんだ。
橋を渡るごとに川幅が広くなっていく。
「三代杉」は樹高38m・周囲4m。
樹齢1200年だった一代目の倒木に
二代目が育ち1000年後に伐採。
その切り株に推定樹齢は350年の三代目。
すごく立派な杉だけど、屋久島では「小杉」だね。
まだまだトロッコ道は続く。
雨はすっかり上がったみたい。
時折、日射しが差し込むことも。
■9時50分
小杉谷山荘跡の立派なトイレ。
■9時55分
楠川別れ。
トロッコ道を離れ山に入ると白谷雲水峡へ。
白谷雲水峡を歩いてからもう10年。
あの日、太鼓岩からながめた宮之浦岳に
登る日が来ようとは!感激ひとしおだ。
■10時25分
小杉谷集落・小中学校跡。
小杉谷橋を渡る。
うっすら青空が見えてきた。
出たーー!欄干のない橋。
雲水峡っぽい。
電柱を久しぶりに見た気がする。
また欄干がない。
高所恐怖症のダンナ、嫌がる。
沢だった流れが立派な安房川に成長。
サクラツツジ。淡いピンクがいい。
濁流が滝のようになって爆音をたてている。
遠くにトンネルの光を見た時、
嵐の海で灯台を見つけた船乗りの
気持ちが分かったような気がした。
そのことをダンナに話すと
「分からん!」と一蹴された・・・
橋を渡るのもこれでラスト!
「いよいよ・・・!」
「見えたーーー!!!」
■11時15分
荒川登山口に到着。
荒川登山口は携帯の電波は入るし
トイレはウォシュレット。
山を下りてきたと、実感!
レインを脱いだり、濡れたものをまとめたり
タクシーに乗車する準備を整え、
2泊3日の屋久島縦走をもう一度振り返る。
■12時00分
高塚小屋で一緒だった山岳会の方たちが
予約していたタクシーに相乗りさせてもらう。
タクシーの中でも話がはずみ、
安房の町まで楽しい時間を過ごさせていただいた。
本当にありがとうございました。
また京都の町で、どこかの山で
お会いできるといいな。楽しみにしています。
下山後は山岳会の方々とタクシーの運転手さん
おすすめの「かもがわ」で。
トビウオの唐揚げとつけあげ、カメノテ。
お刺身定食には屋久島名物がてんこ盛りだった!
(安房のバス停が目の前なのも便利!)
空港に戻り、目の前にある「まんてん」で汗を流す。
■19時00分
昨晩と、今朝の鹿児島行き1便は
天候不良で欠航だったが、今日の19時便は
約10分遅れで出発してくれた。
下山は雨に降られたけれど、それも屋久島。
晴れの日も、雨の日も、楽しい山行だった。
帰宅して調べると、平地での日積算降水量は
1日目0mm、2日目80mm、3日目62.5mm!
予備日なしのスケジュールで
滞りなくこなせたのは何よりの幸いだった。
すごく、満足だ!!
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【宮之浦岳③】誰もいない縄文杉!静寂に佇む屋久島の主(山頂→高塚小屋⇔縄文杉) - じぶんの一歩
■今回のコースタイム
●1日目
【所要時間】約1時間35分
(休憩時間 15分含む)
14:55 紀元杉
15:25 淀川登山口(休憩①)
15:40 淀川登山口出発
16:30 淀川避難小屋
●2日目
【所要時間】8時間45分
(休憩時間 約1時間15分+立ち休憩含む)
04:40 淀川小屋
06:00 展望所(休憩①)
06:15 小花之江河
06:25 花之江河(休憩②)
06:45 花之江河出発
07:00 黒味分かれ
07:30 投石湿原
07:35 投石平
09:00 栗生岳
09:18 宮之浦岳山頂(休憩③)
09:45 宮之浦岳出発
10:30 平石
12:00 新高塚小屋(休憩④)
12:25 新高塚小屋出発
13:25 高塚小屋
-------------------------
14:25~15:00 縄文杉見学
高塚小屋から片道約10分
●3日目
【所要時間】5時間10分
(休憩時間 約35分)
06:05 高塚小屋
06:40 夫婦杉
06:45 大王杉
07:20 ウィルソン株(休憩①)
07:30 ウィルソン株出発
07:55 大株歩道入口休憩所(休憩②)
08:20 大株歩道入口休憩所出発
09:55 楠川別れ
10:25 小杉谷小中学校
11:15 荒川登山口
■コース上のトイレ
【●=既設トイレ 無印=携帯トイレブース】
淀川登山口●、淀川小屋●、花之江河
翁岳分岐、新高塚小屋●、高塚小屋●
夫婦杉、ウィルソン株、翁杉、
大株歩道入口●、小杉谷山荘跡●、小杉谷
荒川登山口●←ウォシュレット!
■主な費用
・飛行機
成田⇔鹿児島往復 18,920円/2人
※手荷物15㎏×1人追加含む
※14,797円分ドコモポイント利用
→不足分4,123円/2人のみの支払い
鹿児島⇔屋久島 30,512円/2人
・バス
空港→合庁前 400円/1人
合庁前→紀元杉 990円/1人
・タクシー
相乗りさせてもらったので1000円/1人
■今日の温泉
縄文の宿まんてん 1,600円/1人
・ちょっとお高いがタオルセット付手ぶらでOK
・空港から徒歩1分
・営業は15時から
・露天風呂、ドライサウナ、水風呂あり
・とてもきれい
・リラクゼーションルームでまったりできる
・湯上りのたんかんシャーベットが美味しかった