◆2023年4月14日(金)/2日目
今日は長い1日。
宮之浦岳を経て、高塚小屋まで。
翌日は強い雨になるはずだから
できるだけ下りておきたい。
■4時40分
まだ星がちらほら出ている中、
標高1380mの淀川小屋を出発。
気温は-2度。放射冷却なのかな?
思ったより冷え込んだ朝だった。
ヘッドライトを頼りにゆっくりゆっくり。
屋久島では暗いうちから歩き出す人が多いせいか、
道がとても整備されている。
熊やイノシシやハブもいないし、
暗くても緊張しないで登ることができた。
5時30分頃になると東の空が白みはじめ、
さらに20分。やっと視界が開けた!
振り返ると、雲海になっていた。
■5時50分
運よく登山道上でご来光!なんてラッキー!
太陽はピカっと輝いて、
すぐに上の雲の中に潜ってしまった。
時間にしたら1~2分の出来事だった。
左手にトーフ岩。
■6時00分
展望所の標識で登山道を右に外れて
約1分。「お!これは・・・いいカンジやん!」
ばーーーん!!
岩の上に立つと、なんて気持ちいい!
標高1600mからの展望は
ちょっと太鼓岩のそれと似ている気がした。
シャクナゲの季節はもっと素敵になりそう。
ビャクダン岳というらしい。
一番高く見えているのが黒味岳。
■6時15分
小花之江河で、
逆さトーフ岩を発見。
登ったり下ったりしながら高度を上げていく。
■6時25分
標高1640m、日本最南端の高層湿原
花之江河に到着。
この青空、頂上までもってくれますように!
祠の前でさっとパンをかじって休憩する。
■6時45分
花之江河出発。
■7時00分
黒味岳には登らずに宮之浦へ直行!
天気が崩れる前に何としても
山頂を踏みたいもんね。
すこしずつ大きな岩が目立ちだした。
テレビでよく見る狭いところ!
「くっ・・・狭すぎる・・・」
ザック横につけたマットが引っかかる。
ぴったりはまり込んでるやん!
岩の間をすり抜けて登ると木が低くなり
様子が変わってきた。森林限界も近い。
■7時30分
投石湿原に出た。ヤクシカも出てきた!
■7時35分
投石湿原から5分で、投石平。
広々としてとても気持ちがいい場所!!
「ここ、好きだな~」
ごきげんです!
今は馬酔木が主役のこの場所も、
あと1か月半もすればシャクナゲの花が
開花するのかな。(見たいな~)
そして!やっと宮之浦岳を目視!!
宮之浦方面はまだ晴れている。
背後の雲が上がってきませんように!
ちょいちょいロープが出てくる。
ストックが邪魔だ。
正面は安房岳。
西面(手前)の山腹を緩やかに左へ登る。
ピンクと白のショウジョウバカマ。
頭に「ヤクシマ」がつくのかも。
さすが「ひと月に35日雨が降る」屋久島。
登山道には水場が多くて大助かり!!
目の前のアレを越えないといけません。
出発から約4時間。
さすがに疲れてきました・・・
ダイナミックな所に建つ携帯トイレブース。
雲が迫ってきてるーーー!!
地味にキツイ。
こうしてみると屋久島ゴーロだね。
左から翁岳、安房岳、投石岳。
■9時00分
栗生岳(くりおだけ)に到着。
恐竜の卵みたいな岩も。
どんどん雲量が増えてくるな。間に合うか⁉
振り返って、栗生岳の全景。
これを登れば、頂上!
・・・だといいんだけどね。
■9時10分
あとひと登り!
もう宮之浦の山頂は目前!
よしよし!まだガスはかかってない!
と、思っていると・・・
■9時15分
あーーっ!
突然、ガスが前から来たぁぁぁぁぁぁ!
あともうちょっとなのに・・!
後ろの雲とばかり競争してたよ(笑)
■9時18分
ガスに残念がっていたら、
ポーンと頂上に出た!
山頂からは360度の大パノラマのうち、
見えていたのは200度くらいかな?
でも、多雨の屋久島でこれだけみえれば
上出来でしょう!
山頂に至るまでの登山道で味わえた景色だけで
もう私は大満足している!
貸切の頂上でお菓子をつまんでいると
ソロの方が一人、二人と到着した。
(最初の一人はオランダから来た人だった)
「雨に降られずに良かったですね」
「明日の天気は荒れそうですね」
「今日はどこからどちらまで?」
とたわいもない会話して、
頂上での喜びをかみしめた。
▼つづく
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【宮之浦岳①】初日は星降る淀川小屋まで(紀元杉→淀川小屋) - じぶんの一歩
■ここまでのコースタイム
【所要時間】4時間40分
(休憩時間 約25分+立ち休憩含む)
04:40 淀川小屋
06:00 展望所(休憩①)
06:15 小花之江河
06:25 花之江河(休憩②)
06:45 花之江河出発
07:00 黒味分かれ
07:30 投石湿原
07:35 投石平
09:00 栗生岳
09:18 宮之浦岳山頂
■コース上のトイレ
淀川小屋、
携帯トイレブース(花之江河、翁岳分岐)