じぶんの一歩

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山のぼりと旅。写真たくさん!アルバム日記

【甲斐駒ヶ岳】限界の向こう側

◆2015年7月11日(土)

梅雨空が続くこと、ほぼ1ヶ月。

ひさしぶりに訪れた週末の晴れマーク。

甲斐駒ヶ岳に大チャレンジだ!

■8時10分

1年ぶりの北沢峠に到着。

 

■8時15分

身支度を整えて登山道へ。

バスが混んだために約1時間も

北沢峠に入るのが遅れてしまった。

(この1時間が後の試練に

つながることになろうとは・・・)

距離のある仙水峠コースをとりやめ、

双児山を目指す。

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南アルプスの森を行く。

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■9時00分

二合目通過。

■9時10分

視界が開けた!

北アルプスのお出迎えに

テンションがあがる!

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まだまだ急傾斜は続く。

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木が低くなってきた。もうじき双児山?

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去年登った仙丈ヶ岳

背後で見守ってくれているぞ!

その左手には北岳

いい天気だ!がんばろう!

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目指す甲斐駒ヶ岳はまだまだ遠い。

 

■10時00分
双児山。ここが四合目。

 

オベリスクもきれいに見える。

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休憩もそこそこに、先を急ごう。

甲斐駒の前にもうひとつ山があるなー。

あれが駒津峰かー。

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いったん下る。

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足元のお花を愛でる余裕なし。

1時間の遅れを取り戻すべく

先を急ぐ。

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じわじわと足が疲れる登り道。

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越えてきた双児山を見る目が

早くも死にはじめてきた・・・

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■10時50分

駒津峰到着。

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これからやっと本体にとりかかるのか・・・

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駒津峰からの下りは

気を張る箇所がいっぱい。

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どんどん大きく迫る頂。

それを目指す人の列。

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摩利支天にも人影が。

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■11時30分

六方石が見えてきた。

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突然の巨石!

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もちろん巻き道ルート。まだまだ登る・・・

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振り返った六方石。

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北岳がカッコいい!

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■11時50分

足元のようすが変わってきた。

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お花は仙丈ヶ岳の方が豊富だったな。
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ここから上は白砂と青空がまぶしい世界。
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だが、
私にはそれを味わう体力が
もう残っていなかった。
息切れはしていない。
でも足が前へ出ない。
スクワットをし続けて、
もう限界までし続けて、
さらに最後の1回をするような感覚。
5歩~10歩でお尻と太ももが
痛くて足が動かなくなる。

歩いては止まり、歩いては止まりの繰り返し。
カメの歩みならぬ、もうカタツムリの歩みだ。

すぐそこに見えている山頂が
なかなか近づかない。

■12時15分
この写真を最後に
荷を軽くするためにカメラを夫に預けた。
一番残したかった風景の写真が一枚もない。
残念だけれど、仕方がない。
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■12時45分
ヘロヘロになりながら
ついに山頂に到達!
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今日の最終バスは16時。

山頂で急いで昼食をとり、

足をマッサージしてすぐに下山。

さっき、カタツムリの歩みで

登ってきた道を下りていく。

幸い、登りと使う筋肉が違うので

下りはいつもとあまり変わらない。

でも、駒津峰の登り返し。

登る筋肉はもうすでに限界に達している。

「あそこまで・・・!」

自分をふるいたてて

空まで続く岩道を登ると、

また、空まで続く岩道が現れる。

 

ため息が出る。

夫は太ももの裏がつっているらしい。

「先へ行ってくれ!」

お互い自分を運ぶだけで精一杯。

 

双児山を過ぎると樹林帯を一気に下るだけ。

バスの時間が迫っている。夫が

「バスに待ってもらえるか聞いてみる」と

最後のパワーをふりしぼって先に下りていった。

■15時45分

最終バスが出るまであと15分。

ずい分下りてきたが、間に合うか・・・?

「足はどこも痛めていない」!

「疲れているだけ!」

「15分で2万円!!」

(↑バスで乗り遅れて北沢峠で

宿泊した際の経費)

と自己暗示をかけながら、

精一杯ピッチをあげた。

■15時58分

北沢峠バス停到着。

なんと2分前に着いた!

結果的には私より遅れた人がいて、

発車を10分弱待った。

バスの座席につくと緊張の糸がきれたのか、

後半の辛さと下山の安堵が入り混じり

「えーーーーーーーん」

と子どものように泣いてしまった。

夫が「帰ってから泣け!」と言うが

あふれる感情は止めようがなかった。

■今日の反省

~山頂直下で足がとまった原因について~

1.混雑によるバスの遅れと立ちっぱなし乗車

2.バスの遅れをとり戻すためのオーバーペース

3.少ない休憩

4.1ヶ月ぶりの登山

5.良すぎる天気。熱中症になりかけてた?

などなど。

今日は限界を超えてしまった。

これ以上の無理は絶対できないし、

したくもないし、しちゃいけない。

学ぶものが多い1日だった。

今後は余裕を持った山のぼりを心がけたい。イメージ 40

■今回のコースタイム
【所要時間】約8時間45分
(休憩時間約1時間+立ち休憩含む)
08:15 北沢峠出発
09:20 二合目
10:00 双児山(休憩)
10:50 駒津峰(休憩)
11:30 六方石
12:45 甲斐駒ヶ岳山頂到着(昼食)
13:15 甲斐駒ヶ岳山頂下山
15:58 北沢峠バス停

■主な費用
芦安駐車場         無料
芦安⇔広河原往復   1,030円/1人
広河原⇔北沢峠往復  1,500円

■今日の温泉
白峰会館       700円/1人
・市営芦安駐車場バス停すぐ横
・動かない足には最高の立地
・露天風呂あり
・閉まる15分前のすべりこみセーフで入浴