◆2016年9月2日(金)/2日目
■4時40分
朝食弁当を受け取り、
間ノ岳へ向け出発。
外はまだまだ暗い。
ヘッドランプが必要だ。
東の空は見事に焼け、
下方に朱の帯が横たわる。
黒いシルエットの北岳、鳳凰三山。
その右側、少々空間を空けて
富士が浮かび上がっている。
見たい見たいと切望していた
天空の縦走路からの御来光まで
あとわずか!
■5時15分
静寂の中、夜が明ける。
長い一日の始まりだ。
モルゲンロートの山々。
なんてきれい!
昨日見えなかった
仙丈と甲斐駒。
遠く中央アルプスも赤く染まっている。
でもなんといっても富士山が
抜群に優美!
「ようよう白くなりゆく、
山ぎはすこしあかりて、
むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる」
季節は春じゃないけれど、
枕草子の冒頭のよう。
絶妙の色彩だ。
朝陽を受けて登っていこう。
■5時45分
中白根山(3055m)通過。
仙丈ヶ岳から「つるん!」と見えていた
間ノ岳への稜線は、
いくつものピークと
のぼりくだりの連続だ!
名もなきピーク。
ようやく間ノ岳の山頂が
見えてきた。
山頂近く。
大阪のご夫妻が朝陽を浴びて
輝きながら下りてきた。
4人で記念写真を撮って、
ご夫婦は北岳へ、私たちは間ノ岳へ。
お互い無事で下山しようね!
■7時00分
間ノ岳!!
登った山もまだ登っていない山も
ぐるっと360度、
全部見渡せる!
ダンナが撮った私の記念写真。
なんと!太陽の位置が斬新!!
山頂に立ち、
真っ先に目に入ったのがこの広がり。
農鳥岳と、
はじめて間近にみる
南アルプス南部の山々。
正面は塩見岳らしい。
ここでやっと朝食。
■7時50分
まだまだいたいけれど、
山頂を後にする。
天気予報は午後からくだり坂。
早くも雲がモクモクと
湧いてきている。
あっという間に雲量が増えてくる。
富士山をバックに歩くアングルに
凝っている。
今日の写真はこればっかり。
■8時50分
中白根山を越した。
小屋はすぐそこに見えている。
■9時20分
北岳山荘に戻ってきた。
置いてある荷物を回収。
受付横に
「本日布団1枚に2名」の案内が。
日程を1日繰り上げて良かった~。
(昨晩は1枚に1人だった)