◆2016年9月1日(木)/1日目
一昨年、仙丈ヶ岳から見た北岳と間ノ岳。
しなやかな弧を描く
あの稜線を歩いてみたい!
そこから御来光を拝むことができれば最高だ!
週末の小屋の混雑を避けようと、
遅い夏休みをとって、まずは広河原へ。
■5時30分
芦安のバス停。
平日の今日はバス2台の運行で、
私たちの数人前で立ち乗車となった。
■5時50分
すし詰め状態でバスが発車。
■6時50分ごろ
広河原着。
昨年、一昨年は北沢峠行きのバスの窓から
「いつか広河原から歩く人になりないなー」
と吊り橋に向かう人をながめてたっけ。
でも、今年は私も広河原から歩く人!
がんばろう!
■7時40分
インフォメーションセンターで
朝食や登山届けの提出を済ませ、出発。
目指す北岳が見えている!
「気合いれて行こーー!」
吊り橋を渡る・・・!
■7時45分
登山道へ入る前に
少ーし広河原山荘のあたりを
ウロウロしてみた。
コインシャワーがあった。
■7時50分
広河原山荘の左手から登山道へ。
■8時15分
白根御池分岐点。
わたしたちは進路を左にとり、
大樺沢コースへ。
沢沿いの気持ちのよい森を行く。
いくつもの流れを渡りながら、
ゆるやかに登っていく。
歩きやすい道だ。
全盛期が終わったとはいえ、
まだまだたくさんの秋の花が
登山道を彩っている。
■9時30分
標識によると二俣まで約1時間。
絶好の岩陰で休憩!
■9時40分
休憩終了、再出発!
■9時55分
アキノキリンソウの向こうの
北岳が迫力を増してきた。
「これ以上雲がかかりませんように・・・」
晩夏から初秋へ。
季節の移り変わりを感じながら登る。
■10時25分
二俣到着。
休憩中、隣に座っていた
大阪のご夫婦と世間話。
ご夫婦はこれから八本歯を登り
北岳山荘泊とのこと。
私たちは肩の小屋泊→北岳→間ノ岳→山荘泊の
ゆったりプラン。
「明日稜線ですれ違うかもしれへんなあ」
そんな他愛もない話をして、
それぞれのコースへむかった。
久々に関西の人と話をしたなー♪
■10時50分
二俣出発。
肩の小屋まで約3時間!
「あー、雲がかかってきた・・・」
どんどん雲が湧き上がってくる。
今朝の快晴はいずこ!?
■12時20分
草すべりコース分岐点。
「あれ?」
「二俣からまだ1時間半やのに?」
「こんなにゆっくり歩いてんのに・・・
肩まであと50分ーー???」
■12時35分
ほどなく、だだっ広い
小太郎尾根分岐点に到着。
■12時40分
小太郎山分岐点通過。
楽しみにしていた
稜線歩きは雲に覆われてご覧の通り。
仙丈、甲斐駒を見ながら
ゴキゲンに歩きたかったなー。
右手に仙丈ヶ岳が見えている。
今日はこれが精一杯。
明日に期待しよう。
あちらこちらで、
ホシガラスがせっせと
ハイマツの実を食べている。
思いのほか歩きやすい道が
ここまで続いていたけれど、
今日はじめて、岩場が登場した。
「テント泊のお客様へ~」の看板。
もうすぐ肩の小屋みたい!
■13時15分
なぜか予定より30分ちょっと早く
肩の小屋に到着してしまった。
予定通り肩で泊まるか、
先に進むのか…?
迷いが浮上しはじめた。
お菓子を食べながら相談。
■13時45分
この時間であれば、
16時までには山荘に着けるはず。
ガスってるけれど
一気に北岳を越えることにした。
肩の小屋の左から裏手にまわり、
登山道へ。
どこにあるのか分からない。
と思ったら、陽が射してきた!
これ、なんだろう?
調べてみたらイワベンケイ。
黄色の花の画像を見たら、
「あーこれか!」
■14時05分
両俣分岐点通過。
山頂まであと20分!
ふりかえった稜線。
肩の小屋はまったく見えないが、
行く手には青空が!
「あの一番高いところが山頂!」
間近に迫った山頂。
胸にグッとくる!
さっきまで山頂と思っていた
ピークまで来たら、
奥に小さくもはっきりと
山頂標識と登山者が見えちゃった。
「あ、まだだった・・・!」
あれこそが目指す山頂。
■14時30分
北岳!
「北岳に登れた!」
「登れるようになったんだ!」
周りの山々はほとんど見えないけれど、
北岳の空はとても青かった。
見上げた空を
小さい銀の機体が横切った。
■14時45分
満ち足りた気持ちで
静かな山頂を出発。
北岳山荘までの道は
やせた岩尾根の急斜面。
かなり足が疲れてきているので、
細心の注意を払わないと
転んでしまいそう・・・
見上げるとこんなカンジ。
吊尾根分岐通過。
まだまだ下る。
■15時25分
八本歯のコル(トラバース道)分岐。
北岳山頂(転落注意)と書いてある。
「そうだよなー。
あの道は滑って転ぶよなー。
無事に下りられて良かった、良かった」
山荘まであと20分!
北岳山荘が見えてきた。
■15時50分
北岳山荘到着!
受付を済ませ、夕飯までの時間
山荘の外でコーヒーブレイク。
しばらくすると雲が切れ、
北岳が姿をあらわした。
雷鳥の保護小屋がまだあればと思ったけれど、
もう撤去されていた。残念。
■17時40分
夕食は再会した大阪のご夫婦と一緒に。
今日の夕飯は3交代制だった。
「次があるので18時10分までに
食べてくださーい」とスタッフの方。
あわただしい・・・
サバの味噌煮を一口食べてしまったところで
写真を撮っていなかったことに気づいた。
短い夕食の時間では話しが収まらず、
消灯(20時)まで4人で山談義。
とても気さくな大阪のご夫婦との
出会いのおかげで、
今回の山旅がより楽しいものになった。
どうもありがとう!
←つづく