◆2017年8月5日/2日目
■4時50分
いよいよ頂きを目指す朝がやってきた。
テント場を通り抜け、
昨日とよく似た樹林帯の急坂からスタート。
今日は登るごとに視界が開けていく。
楽しみだ!
スタートから約20分。
小屋があっという間に小さくなった。
木がどんどん低くなっていく。
そして周りの山々に朝日があたりだす。
ニコニコマークの雪形は奥大日。
朝らしい、やわらかい光だ。
■5時30分
標高2400m通過。
■5時40分
私たちも朝日に照らされる。
ハイマツの稜線に出た。
剱の山頂もクッキリ!
■5時50分
気持ちのよいハイマツの稜線歩きは束の間。
岩稜帯にいよいよ突入するようだ。
「えーーこれを渡れって!?」
「この木、大丈夫かいな!?」
信じて渡るしかない。
昨日と同じで休む間なしの登り。
立ち休憩でしのぐ。
■6時15分
標高2600m。
ここはちょっとした広場みたいになっていた。
10分ほど休憩。
朝弁当のおいなりさんをつまむ。
■6時25分
休憩終了。
まだ雪がこんなに!
標高2600mの休憩ポイントは
上からみるとこんかんじ。
マツムシ草だ!
ひたすら核心部へ向かって
登り続ける。
右手に室堂を見下ろす。
「はぁ・・・まだまだ続く・・・」
登りきっては振り返る。
■7時25分
標高2800m通過。
高まる緊張。
上の方に豆粒のような登山者が見える。
あのピークを越えるのか・・・
左手には白馬と剱の岩塊。
■7時55分
いよいよ核心部に突入!
シシ頭に出た。
中央の平らな岩は、写真やテレビで見るより
谷側に傾斜があった。
割れ目にそって足を置いた。
足の置き場を見極めて、
一歩一歩慎重に・・・
左は100mくらい切れ落ちている。
ここは段差が大きい。
補助の鉄杭が1本打ち込んであった。
■8時00分
約5分ほどでトラバース終了。
シシ頭を抜けると、別山尾根を行く
登山者の列が見えた。
昨日すれ違った下山の方いわく、
「山頂はすごい人だよ」
「別山からいっぱい登ってくるから」
「カニのたてばい、よこばいは
1時間待ちだってさ」
1時間待ちだってさ」
その点、早月尾根は人がまばらで
自分のペースで登ることができる。
ここを登りきると、
いよいよラスト!
カニのハサミ!
■8時10分
約50m続くクサリのスタート地点に到着。
見上げると岩が迫りくる。
まだまだ!
■8時25分
クサリが終わる・・・!
もうちょっと!
「あっ!別山尾根との合流点!」
■8時30分
早月・別山分岐通過。
2600mから続いた岩場の緊張が終わり、
山頂のごとくうれしかった。
分岐からは、
別山尾根からの人たちと一緒に登ってみた。
山頂のお社がどんどん大きくなる・・・!
立山の奥に槍穂が見える。
雲が湧きはじめてきたけど、
何とか間に合った!
やっぱり槍穂が見えるとうれしい。
■8時40分
剱岳、登頂。
この山頂に立つ日がこようとは・・・!