じぶんの一歩

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山のぼりと旅。写真たくさん!アルバム日記

張掖・絶景の宝庫④!大仏寺から張掖駅。重慶西駅へは寝台列車で

◆2018年5月20日(日)/3日目
明け方、強風とテントを打つ雨音で目が覚めた。
「予報通り、こりゃダメだ!」
6時から景区に再入場して
あわよくば朝焼けを見ようという予定は見送り。
目覚ましを止めて、もうひと眠りしよう。
 
■8時20分
朝食を食べる。
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■9時20分
チェックアウトする頃には雨はあがっていた。
市内まで車を呼ぶと150元、路線バスだと10元。
路線バスは、
・1時間に1本で
・時刻表はなくいつ来るかわからず
・赤いバスが来たら手を挙げて停める
とのこと。
なかなかハードルが高そうだが、バス停へ向かう。
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市内へ向かうバス停の案内をしてくれた
スタッフさんと、西入口前で。
彼は滞在中とても親切に接してくれた。
どうもありがとう!
この天気で時間も早いからか、
西入口に人影は見当たらず、ひっそりとしていた。
(七彩丹霞は北入口がメイン。
北入口には観光客向けのホテルや飲食店が並び、
にぎわっている)
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信号を左折し、西入口を背にまっすぐ進み、
次の信号までやってきた。
この方向から赤バスが来るはず。
標識が示す、
ここから12km先の「冰沟丹霞」は
ぎりぎりまで寄ろうかどうか迷っていたところ。
カッパドキアっぽい奇岩が楽しめる丹霞。
時間があれば行ってみたかったな。
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信号のすぐそば、
看板が2枚並んでいる場所がバス停かな?
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ところが、市内へ向かう車線にはどう探しても
バス停が見当たらない。
仕方がないので、
目の前の製麺屋のおばさんに尋ねると、
「ここで待ってなさい。あと20分くらいで来るよ」
と身振り手振りで教えてくれた。
60分待ちもありうる状況だったので、
ホッとした。
しばらくして中国人の旅行者もやってきた。
 
「バスが来るまであと10分くらい?」
と思われる頃、突然、製麺屋のおばさんが
「この車に乗って!」
と古びた白い1BOXカーに乗るよう
はげしく勧めてきた。
「15元で張掖西駅まで行くから!」
と言っているみたい。
なんだかよく分からないが、
駅まで行くようなので、
中国人の旅行者と一緒にその車に乗り込んだ。
 
日本で言う、「白タク」だったのだろうか?
そして、製麺屋のおばさんは「白タク」と
通じていたのだろうか?
 
■10時35分
何はともあれ、
スムーズに張掖西駅らしいところに到着。
が、幹線道路上で降ろされたので、
どこに駅があるのか分からない。
歩けるのは工事中のフェンスにはさまれた、
この道だけ。
まっすぐ歩いていくと・・・
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真新しい駅舎がどーん。
2014年12月にオープンの高鉄の駅。
大仏寺行きのバス停を探してうろうろする。
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駅前ロータリーのお隣にバス停発見!
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■10時50分
「新1」番のバス(2元)で大仏寺へ。
バスはおつりが出ないので、
運賃はぴったり用意しないといけない。
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■11時05分
バスの運転手さんに教えてもらい
「工商銀行」で下車。
仏塔の先がちょこっと見える大仏寺へ。
最初、青信号を渡り、
仏塔脇の駐車場に向かったが、
駐車場脇の入場口は閉鎖していた。
再度、この交差点に戻りメイン入口を探す。
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途中、旅行社の前を通過。
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「着いた!」
と思ったけれど、入口はもう少し先だった。
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参道に入る。
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左手に大きな壁画が続く。
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はげてしまっている絵も多いけれど、
細かい描写で、なかなか興味深い。
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■11時20分
やっと正面入口に到着。
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山門をくぐり大仏殿へ。
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お香を買おうと思ったが、
境内では販売していなかった。
どうやら入場する前に
用意しなければいけなかったようだ。
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約900年前に創建の大仏寺。
マルコ・ポーロの「東方見聞録」にも記述があり、
元の世祖フビライが生まれた寺院だそう。
 
大仏殿の中には
体長34.5m、肩幅7.5mの涅槃釈迦仏、
その背後周囲に十大弟子の塑像が
ずらりと並んでいる。圧巻だ。
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日本同様、大仏殿内は撮影禁止。
仏様のお姿は、
丹霞にあった看板で代用させてもらおう。
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チベット仏教様式の土塔。
この中にも貴重な資料が
ぎっしりと陳列されていた。
日曜日だというのに境内はひっそりしており、
ゆっくりじっくり歴史に触れることができた。
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■12時15分
大仏寺を後にする。
このあたりは古い街並を再現している。
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■12時35分
最後のお昼に初日で食べたあの羊肉を
食べるかどうか、ぎりぎりまで迷いに迷い・・・
結局、ゆとりをもって張掖站に
移動することを選択。
バス停がよく分からないので、
大仏寺近くのバスターミナルまで歩く。
ここは長距離バスの発着場。
路線バスはこの建物前の道路上にありました。
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■13時15分
張掖站到着。
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こうして駅舎だけの写真を撮ると立派だけど、
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周りはまだ開発中ってムード。
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駅前ロータリー横の食堂で
遅めの昼食をとる。
この食堂を経営する家族は皆とても親切だった。
最後にいい食堂に行き当たった。
 
言葉が通じない私たちの「不」「辣」オーダーを
一生懸命理解しようとしてくれた。
(このあたりは「麻辣」の看板ばかりだったので)
奥さんは大きな緑唐辛子を厨房から持ってきて、
「これを抜くのね!」とジェスチャー
確認してくれた。
そして、料理を運んでくれた
おばあちゃんの満面の笑みが
すごく印象的だった。
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腹ごしらえがすんだら、
列車内での食料やお土産を買いこむ。
少々時間は早いけれど、
することもなくなったので、駅へ向かう。
 
■15時05分
待合室。
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西から来る列車が全て遅れている。
私たちが乗車するのは、
K1504昆明行き、定刻では16時10分発。
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■16時21分
この旅最後のお楽しみをのせて、
ホームに列車がすべりこんできた。
日本までの長い移動が始まる。
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軟臥は1車両の連結だった。
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この後、私たちの座席の扉を開けると、
ビックリ!
中国人の客が私たちの座席で
熟睡しているではないか!!
車掌を呼んで移動してもらったが、
悪びれる様子もなく、おそろしく緩慢な動作で、
大荷物とともに4つ隣のコンパートメントに
移動していった。
もちろん寝た後のシーツもぐちゃぐちゃのまま。
「いったいなんやねん!」全く意味不明。
最初から自分達の座席で寝てりゃいいのに!
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深夜まで定員4名のコンパートメントを
2人で使用することができた。
すぐに列車は郊外へ。
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やがて車窓は荒涼たる砂漠の風景に。
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高度計のアプリを起動すると2200mの表示。
ラクダが放牧されていた。
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線路の脇にも!
一瞬のできごとだった。
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世も更け、そろそろ寝ようか。
夜中、耳がキーンと痛み、驚いた。
高度2200mから300mの重慶への移動。
気圧の変化だったんやね。
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◆2018年5月21日(月)/4日目
■9時10分
列車は緑豊かな山間を走っている。
外は雨が降っているのか。
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■10時25分
定刻より10分ほど早く、重慶西站に到着。
気温は33度。
ホームに降り立つと、
ムッとした空気に包まれた。
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列車は昆明まで、
まだまだ長い旅を続ける。
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今年1月にオープンしたばかりの
重慶西站はまるで空港のよう。
ピッカピカだ!
市内へ出てお昼を食べようかとも思ったけれど、
時間的に忙しくなり、ちょっとリスキー。
空港でゆっくりすることにした。
改札を出て、右へ。
エアポートリムジンの乗り場へ向かう。
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分かりにくいけれど、
空港行きは一番上に表示されていた。
4番乗り場で、所要時間90分。
運賃は20元。
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■11時00分
バスから見えた重慶西站は巨大だった。
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今や中国一の大都会、重慶
にょきにょきそびえる高層ビルは
よく見ると全部マンションだった。
しかも遠くかすむまで
マンションがひしめいている。
東京都心のビル群も真っ青のマンション山脈に、
「これにぎっしり人が住んでいるのかー」
と、改めて大陸の広さとパワーを実感した。
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渋滞も、空気の悪さも、高レベル。
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■12時00分
これまた巨大な重慶国際空港に到着。
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最後の昼食は塩味のワンタン。
辛くなく、強烈な香辛料も入っておらず、
とってもフツーな味にホッとする。
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焼き餃子は皮がもちもちしていた。
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■15時15分
重慶空港出発。
 
今回の旅は、絶景、グルメ、歴史と
とても充実していて最高だった。
張掖のほんの一部しか訪ねられなかったけれど、
湿原、馬蹄寺石窟等々
まだまだ気になるスポットがいくつもある。
張掖の実力はまだまだこんなものではないはず。
 
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■今回のスケジュールと運賃など
(※1元=約17円 ※全て1人分)
●1日目
・羽田/2:45→上海/5:00(現地時間)
 (ピーチMM899/10,190円)
・上海空港/6:35→上海駅/7:40
 (エアポートバス/22元)
・豫園入場料/40元
・上海/15:10→張掖/18:45
 (春秋航空/10,660円)
 
●2日目
・車チャーター/450元/1台/1日
・平山湖大峡谷入場料/100元
       乗車料/  30元
・七彩丹霞入場料/75元
・KaoShan Tent
 (1ゲル/朝食付/306元)
 
●3日目
・七彩丹霞→張掖西駅
 (白タク?/15元)
・張掖西駅→大仏寺/2元
・大仏寺入場料/40元
・張掖駅/16:10→重慶西駅/10:34
 (寝台列車K1504/軟臥/464.5元)
 
●4日目
重慶西駅→重慶空港
 (エアポートバス/20元)
重慶/15:15→成田/20:45
 (春秋航空IJ1022/8,250円)