◆2019年8月11日(日)/5日目
ここ延安にわざわざ寄ったのは、
アンテロープキャニオンそっくりの峡谷が
開発されたという情報をキャッチしたから。
なんでもこの4月から
バスが運行されるようになったらしい。
でも昨晩、駅前を見てまわっても、
ホテルのフロントに聞いても
公共バスに関する確固たる情報が得られない。
そこで。
ホテル併設の旅行社がツアーを出していたので
それを利用することにした。
旅行社のおじさんは英語を話せて大助かりだった。
・延安黄土情旅行社を利用
・ツアー料金は入場料とシャトルバス代込で
1人220元
●今日のスケジュール
延安市→甘泉雨岔大峡谷→延安市内観光
→延安駅→包頭駅(翌朝)
■7時30分頃
ロビーでツアーのマイクロバスを待つも
なかなか来ない。
旅行社のおじさんが出て来て、
「遅れてるからここでもう少し待ってて」
と説明してくれた。
出発したのは50分を過ぎていた。
■9時25分頃
とうもろこし畑が続く山間の道をひたすら走り、
質素な田舎の村に到着。
駐車場はまだ造成中だった。
景区へはここでシャトルバスに乗り換える。
■10時05分頃
真新しい道路と未舗装の道路を
交互に走り、峡谷入口に到着。
どこもかしこも、
「作り始めたよ~」感がすごい。
谷に下りていく。
5分程で谷底に到着、右に折れる。
ロープを越えて思いっきり奥まで侵入する
中国の人たち。
峡谷内に入る。
見上げてみる。
振り返ってみる。
「すばらしい!!」
延々と続く自然の芸術の中を歩いていく。
みんな上を向いて写真を撮りまくり。
私もだけど(笑)
足元はぐじゅぐじゅ。
入口で長靴レンタルや靴カバーの販売が
あったのもうなずける。
私たちは水対策でスポサンを履いていった。
■10時50分頃
ここで渋滞発生。
まったく前に進まなくなってしまった。
私たちの後ろもずらっと行列が。
しかし、足場、悪っ!
いつまでたってもほとんど動きなし。
たまーーーに動いたかと思うと、
すぐにピタッと止まってしまう。
みんなイライラして、
シュプレヒコールが起こったほど。
「一、二、走~」「一、二、走~」
中国語での「走」は
「歩けー!」とか「行けーー!」の意味やね。
もちろんこんなこと言ったって
列が動くはずもなく・・・
ただただアングルを変えて
写真を撮りまくって進むのを待つのみ。
渋滞はこの足場のせいかーー!
これは進まんわ・・・
でも渋滞はまだまだ先まで続いている。
「一体、この先、どうなってんだ⁉」
「わーーきれい!!」
光が差し込んで岩肌がとても美しく見える。
渋滞している分、思う存分堪能できる。
峡谷内の渋滞に気づいたのか、
係員が後ろからやってきて、
「早く行け!立ち止まるな!」
と半ギレで交通整理を始めだした。
おかげで、ゆっくりだけど人の波が流れだした。
そして、またもや難所が出現!
「おいおい、レンガ1個って!?」
これはもう、衝撃!!!
雨が降って増水したら、
この通路、水没するよね?
水路を抜けた。
造形美はまだ続く。
空が切り取られている。
迫る岩をくぐり抜け・・・
どんどん通路が狭くなる。
そして最後にして最大の難所が出現!
ここは急傾斜の上に
右にカーブしている天然岩のらせん状階段を
グッと登らないといけない。
前のおばさん、苦戦中。
でも、大丈夫!
出口で係員が引っ張り上げてくれます!
穴に体半分突っ込んでる
黒い服の男性が係員。
■11時30分頃
峡谷から出る。
いい天気で良かった!
出口には、
景区につきもののお店もなく、
テントが2張り。
飲料やカップラーメンなどと、
なぜか、焼き芋が売られていて、
一帯においしそうな匂いが漂っていた。
「本当にここは観光地なのだろうか⁉」
なーんにもない、
のんびりしたド田舎そのもの。
切り拓いたばかりの道を歩いて
シャトルバス乗り場へ戻る。
畑すらない山の中、
おそらく地元の人しか
知らなかっただろう大峡谷に、
ある日突然、開発命令が出たのかな?
■11時40分
シャトルバス乗り場に到着。
ここもまだ土。
現状、この景区の雨天での訪問は
だいぶハードなものになるやろね。
途中の道はまだこの状態。
この道路が完成して、
観光客がわんさか押し寄せるころには
あの峡谷の水通路はどうなってるんだろう?
中国人が大好きなガラスの廊下みたいなのを
つけちゃうのかな?
水路を克服したって、通路の狭さはどうする?
入口は広くて出口は狭い。
今後、どう捌くか見ものである。
■12時10分頃
シャトルバスを降りる。
ツアーのマイクロバスに乗り換えて、
延安の街へ戻ろう。
行ったことのある息子に、
甘泉雨岔大峡谷の写メを送ったら
「同じや!!」とすぐに返事があった。
ウユニ塩湖まで行かなくても、
「チャカ塩湖」があるし、
アンテロープまで行かなくても、
「甘泉雨岔大峡谷」がある。
グランドキャニオンまで行かなくても、
「平山湖大峡谷」もある。
さすが広大な中国。いろいろ持ってるな~
※平山湖大峡谷は甘粛省にある
2014年に公開されたばかりの景区。
詳しくは、こちらで。
張掖・絶景の宝庫!平山湖大峡谷の33m超ハシゴ - じぶんの一歩
←つづく!
■今日の主な費用
(全て1人分 1元=約16円)
・延安黄土情旅行社ツアー料金 220元
(入場料50元・シャトルバス代20元を含む)