◆2018年11月17日(土)/2日目
■6時40分
まだ薄暗い大同駅に到着。
吐く息が白い。
それもそのはずで、今日の天気予報は
最低気温はー6度、最高気温は3度。
日本の感覚だともう真冬。
日本の感覚だともう真冬。
朝粥が食べたくて、駅前の食堂に駆け込む。
あずき色は「八宝粥」3元。
砂糖をいれるとおしるこみたいな味。
名物の「刀削面」は写真が小サイズで7元。
クセなくおいしい。
ただ、食事の間中、
タバコ片手のタクシーの客引き男が
横に立って営業し続けるのが
すごくうっとうしかった。
食事後、
雲崗石窟行きの何番バスか
食堂のおばちゃんに聞くと
「店の前から603番に乗ればいいよ」
と教えてくれた。
■7時30分
タクシーの客引き男を振り切り、店を出る。
食堂のまん前にいくつかバス停はあるものの、
603番の時刻表が見当たらないので、
どこで待っていたらいいのか、
次のバスはいつ来るのかもよく分からない。
バス停エリアをウロウロしていると、
朝食時のタクシーの客引き男が
おだやかな笑顔で
「603番は道路の向こう側から乗るんだ」
と教えてくれた。
「いいところあるやん!」
と思ったが、結局、それは真っ赤なウソだった!
「コノヤローーー!」
道路の向こう側から
再び食堂の前のバス停エリアに戻ると、
別のタクシーの運転手につかまった。
それなりの値段で雲崗石窟に
行ってくれるというので乗車したが、
「石窟はこの季節は9時開門でまだ早い」からと
ウソをつき始め、
「懸空寺もまわって駅までのコース」はどうか、
「ついでに大同古城も見たほうがいい」とか
値段をやたらつり上げにかかってきた。
挙句の果てに
「大同市に来て、石窟と懸空寺を見ない外国人は
空っぽな外国人だ!」と翻訳ソフト。
空っぽって…笑
もったいない、とか、
そんな外国人はいない
って言ってるんだらうね。
空っぽって…笑
もったいない、とか、
そんな外国人はいない
って言ってるんだらうね。
すったもんだしているうちに、
603番バスがやってきた。
もちろん交渉中止、タクシーを下りる。
■8時10分
603番に乗車。
大同駅から雲崗石窟までは1人3元。
■8時40分
30分ほどで雲崗石窟に到着。
門をくぐって入場券を購入。
時間はまだ9時前だけど、
ちゃんと開門している。
入場料は125元。
オレンジ線は景区内シャトルバス。
(別途料金15元/1人/往復)
シャトルバスには乗らなくても徒歩で
十分まわれます。
さあ、出発!
参道をまっすぐ進むと、
灵岩寺(Lingyan Temple)が見えてきた。
「うわーーー広い!!!」
全面凍結の池を渡る。
朝のお勤めの真っ最中。
心地よいリズムの読経が響き渡っていた。
灵岩寺を出ていよいよ石窟エリアへ!
まず第二期石窟。
(第一窟~第十五窟/465~493年)
この第三窟は雲崗最大の石窟で
窟内の高さはなんと25m。
広くて高くて大きい!!
第四窟の前に龍王廟に寄り道。
約5分程登ったところにあります。
龍王廟から雲崗を見渡す。
石窟ルートに戻り、第五窟(雲崗摩雲)!
雲崗石窟中最大の仏像。
天井までぎっしり彫られてる!
1500年以上前の建造物とは思えないほど、
鮮やかに現存している。
第五窟と第六窟は寺院風の建物を
くぐって入っていきます。
そして!!!!
私が抜け出せなくなった第六窟(釈迦成道図)!!
ずっとここが見たくて、
はるばる日本からやって来たというもの。
ずっとここが見たくて、
はるばる日本からやって来たというもの。
なんて素晴らしい!大感激!
「ここだけで半日過ごせそうーー」
窟の中央に四角柱がくり貫かれ、
その高さは15mらしい。
その四面それぞれが二段構造で
仏様がいらっしゃいます。
ここも天井までぎっしり!!
上の写真の左壁のアップ。
なんと細かい!
第六窟ばかりにはいられない。
先へ進みましょう。
次に向かうのは、第一期石窟。
(第十六窟~第二十窟/460~465年)
これは第十八窟(千仏袈裟)。
そして、雲崗のシンボル的存在、
第二十窟(露天大仏)。
ここは10世紀に窟が崩落して、
大仏が露出してしまったんだって。
このあたりで石仏群はひとくぎり。
雲崗博物館へ向かう。
すると・・・
出たーー!
中国名物?スケスケ展望台!
でもここはたいした高度ではないので、
恐怖を感じないが、
居心地のいいものでもない。
■10時10分
雲崗博物館(入場無料)を見学。
博物館の裏手出口から遊歩道を
くるっとまわり、第二十窟前に戻ってきた。
帰りにもう一度、第六窟に寄って、
仏様たちを目に焼き付ける。
とっても名残惜しいが、大同駅に戻らなきゃ。
■10時55分
灵岩寺遠景。
出口にはおみやげ物の屋台がいっぱい・・・
どこの国も一緒やね。
でも、大半の屋台には布が被らせていた。
寒い季節で観光客が少ないから?
刀削面の銅像。
ラクダが毛づくろいをしてもらっていた。
■11時10分
バス停到着。
発車を待つ間、
バス会社の宣伝用の写真撮影をお願いされる。
宣伝大使風のおじさんと運転手さんと一緒に
何枚かスナップ写真を撮って、
25分過ぎにバス発車。
帰りのバスは途中渋滞があり、
40分以上かかった。
■12時35分
大同駅に入構。
乗車前にお昼をすませておこうと
駅前のデパートをうろついたが、
適当な店はどこも順番待ちだし、
いまひとつパッとしない。
「もう電車内でカップ麺にしよう」
ということになった。
■13時12分
K618便で北京西駅へ。
※北京駅行きは予約がとれなかった。
この電車はフフホトから来たのか~
来夏はフフホトを旅するよ!
6時間半くらいの乗車なので、
硬臥を予約しておいた。
ゴロゴロ好きなようにできるので
楽に昼間の移動ができる。
食堂車を初利用。
大同のデパートで昼食を
とらなくてよかった!
厚揚げとセロリの炒め物は
今日のまかない料理だったよう。
乗務員さんも好きなだけ食べていた。
一路、北京へ。
車内では流れる景色をボーっと眺めたり、
本を読んだり、昼寝をしたり。
■19時40分
5分遅れで北京西駅到着。
■20時50分
約1時間かけて地下鉄を乗り継ぎ、
鼓楼大街駅近くの北京の宿へ。
チェックイン後、夕食。
ダンナが5年前に訪れた火鍋屋さんを探したが、
残念なことに閉店していた。
仕方がないので、近くのお店に入った。
明日は万里の長城。
天気も良さそうだし、とても楽しみだ!
←つづく