◆2014年7月25日(金)/1日目
今回デビューとなるもの。
ひとつめ、南アルプス。
ふたつめ、小屋泊。
みっつめ、3,000m超え。
明日、日帰りで登ってくる
健脚グループと山頂集合の予定。
私たちは一日早く出発することにした。
■5時15分
まずは広河原へ。
芦安からは土砂崩れのためバスは運行中止中。
仕方なく奈良田から目指す。
バスはすし詰めで、
1時間あまりグネグネ曲がる林道を
立ちっぱなし。
広河原に着く頃には乗り物酔いもあり、
疲労困ぱい。
こんな状態で、この後大丈夫なんだろうか?
■6時30分
次は広河原から北沢峠へのバス。
長い列の最後あたりに並ぶ。
ここで、一緒に登る2人の仲間と合流。
■7時30分
やっと北沢峠に到着。
さあ、ここからが本番!
しかしここで痛恨のミス!
残雪で通行止めの藪沢コースへ進んでしまい、
太平山荘で引き返ことに。
序盤から時間と体力をロスしてしまった!
これが後にダンナの悲劇につながるとは。
でもこのコースで、
ギンリョウソウ(別名:幽霊茸)を発見。
■8時15分
小仙丈尾根ルートの登山口に戻る。
■8時30分
豊かな森を進み、一合目。
■8時45分
二合目。
■9時10分
ここで朝ごはん休憩。
■9時35分
三合目。
■9時45分
四合目。
まだまだ森の中を登る。
長い!さすが南アルプス!
■10時05分
木々の間から北岳が。
なんか、元気出るー!
■10時10分
大滝頭に到着。これが五合目。
当初、1日目はここで右にルートをとり、
馬ノ背ヒュッテまでの予定だったけれど、
今日はあまりにも天気がいいので
「1日目のうちに登頂してしまおう!」
ということになった。
小仙丈ヶ岳へまっすぐ進む。
「がんばろう!!」
「そろそろ小仙丈?」
疲れてきた~
■10時45分
登りきった!
振り返ると、甲斐駒がどーん!
いきなり開けた展望に
登りでの疲れが(一瞬)ふっとんだ!
「あれが小仙丈かあ・・・」
ハイマツの道を行く。
夏は白く、秋は赤く、なんだね。
このあたりは蜂が多い!要注意!
■11時30分
小仙丈ヶ岳到着。
今までは、ここまで登れば
「登頂ー、眺望を楽しんで下山へ」
といった行程ばかりだったけれど、
今日はここからが本丸!
私とダンナの疲れもずいぶん蓄積してきた。
小仙丈カールも美しい。
小仙丈をあとにする。
右手に今晩宿泊の
馬ノ背ヒュッテが小さく見えた。
空まで続く登山道。
「せっかく登ったのに、もったいない!」
■12時10分
そして、八合目。
小仙丈が七合目だったのかな?
このあたりから若さあふれる2人には
全くついていけなくなったので、
先に行ってもらった。
「あれはまだ山頂じゃない!」
「山頂はどこだーー」
中年夫婦はもう、ヘロヘロ。
足元の高山植物に応援される。
■12時50分
やっと山頂の人を肉眼でとらえられる
距離までやってきた。
ここで悲劇が。
ダンナの足がつったーー!
しかも両足全体ーー!
細い道をふさいで座り込んだーー!
「オレはひとりで仙丈小屋まで下りる!」
「先へ行ってくれ」とか言い出した。
ここから小屋へ降りるルートは結構急降下。
山頂経由して馬ノ背方面へ下りた方が
幾分楽と思われるが、
そんなことも痛みで判断できない状態だった。
ダンナの心がポキッと折れた音が聞こえた。
この時ちょうど、
先行の2人が登頂するのが見えた
足つりがおさまったので、
2人が待つ山頂を目指す。
■13時15分
やっと登頂!
ダンナに笑顔が戻った。
山頂で20分ほど、休憩を取る。
ダンナは靴をぬいでストレッチ。
「さあ、下山するか」と靴を履こうとしたら、
また足がつったーー!
■13時35分
ようやく下山開始。
雲があがってきた。
仙丈小屋へはジグザグの道で下りていく。
■14時00分
仙丈小屋到着。
コーラとトイレで生き返る。
■15時30分
馬ノ背ヒュッテ到着。
小屋の広場がなんだか騒がしいと思ったら、
ヘリでの救助活動中だった。
足をケガして、
自力で下山できなくなった方が
ヘリの吊り上げになったそう。
救助後、指揮をとっていた隊長から
山登りの心構えをじっくり教えていただいた。
どうもありがとうございました。
部屋に戻り、夕食までストレッチ。
■18時00分
待ってましたの、山カレー!
■20時00分
消灯。
どうしてダンナの足がつったのか?
1.前夜の睡眠不足
2.奈良田→広河原の立ちっぱなしのバス
3.太平山荘までの余分な往復
4.脱水
などなど、考えているうちに就寝。
明日のご来光が楽しみだ!
→つづく